プラネタリウム鑑賞会をしました

プラネタリウム鑑賞会をしました。

※画像はイメージ

オルフェウスは、女神・カリオペとトラキア王・オイアゲロスとの間に生まれました。

カリオペは芸術の女神でもあることから、オルフェウスは優れた奏者として成長します。

その才能は際立って優れ、芸術の守護神でもあるアポロンは、ひとつの琴を贈ります。

やがて、オルフェウスは美しいニンフ・エウリディケと結婚し、幸せな日々を過ごします。

しかし、それも長くは続かず、ある日、エウリディケは毒蛇にかまれ、亡くなってしまいます。

オルフェウスは悲しみ嘆くばかりですが、どうしてもエウリディケのことを諦めることができません。

どうにか生き返らすことはできないかと強く思い、冥界へとさまよっていきます。

オルフェウスは琴を取り出し、美しい音楽を奏でます。

琴から流れる調べ死の世界の住人たちを魅了し、その間にオルフェウスは冥界へと入っていくことができました。やがて冥界の王・プルトーン(ハデス)の元へたどり着いたオルフェウスは、エウリディケを地上に戻してほしいと懇願します。しかし、プルトーンはこの願いを聞き入れるわけにはいきません。

オルフェウスは再び琴を取り出し、願いを込めて演奏します。見事な音色は冥界の全てに響き渡り、全てのものが感動して聞いていました。

プルトーンはオルフェウスの願いを聞き入れ、エウリディケを地上へ戻してやることにしました。

但し、地上に戻るまでは、決してエウリディケの顔を見ないことを、オルフェウスに約束させます。

オルフェウスはとても喜び、エウリディケを連れて地上へと向かいます。しばらく行くと、地上の光が僅かに見えてきましたが…

これはプラネタリウム本編の中に出てきた琴座のベガに関するギリシア神話に登場する琴の名手・オルフェウスの物語です。

今月の探究アカデミーの社会科見学は地元墨田区押上はスカイツリーの麓にある、コニカミノルタプラネタリウムでの鑑賞会でした。館内の撮影は許可されてない施設となります。今回は文章で魅力をお伝えします。

プラネタリウムと聞いて、皆様はそれぞれの思い出をお待ちではありませんか?プラネタリウム本編が始まるまでの5分間、予告編の天井映像を見ながら私はひとり、思い出の世界に没入を始めたのです。

わたしは小さい頃は千葉県に住んでいましたが、確か千葉県内のプラネタリウムに家族旅行か学校の行事で連れて行ってもらったような曖昧な記憶を蘇らせておりました。

その時は星座の解説が放映されて気持ちよく寝てしまった記憶があるな、そういえば私の地元の街はとても小さい街だったけど、海に突き出た高台の岬のてっぺんにプラネタリウムがあったな、社会科見学はそこのプラネタリウムに行ったのかな、懐かしいな、そんなことを思い出しておりました。

あれから30年、プラネタリウムはカップルのデートスポットになったり、本編映像は巧みに作り込まれて、単なる星座の解説ではなくて約1時間弱の物語の構成で映画のように仕立てられていたりと、プラネタリウム業界の変化を感じることもできました。

今回の映画仕立ての物語は、大学生の恋愛と喪失感を軸として展開していたのですが、あくまでも物語を中心に据え過ぎない演出になっており、普段は見ることができない南半球の星空や、星座を堪能することができました。

そしてこれは非常に個人的な話で申し訳ないのですが、自分は音楽や音声という分野に人一倍興味があり、感情を揺さぶられるという事を認識しました。プラネタリウムの映し出す夜空が本物の空と異なるのはそこに音楽が重なること、重ねられることです。プラネタリウムは確かに感動しました。その感動量を万とすると、私は音楽と音声からそのうち7500の感動を得た気がしました。

水曜日の昼下がりということもあって館内は密ではなく、幼いお子様もほぼいらっしゃることはなかったようです。これまでの学校行事において一番会話が少なかったイベントとなったことでしょう。もちろんプラネタリウム内では上映中の会話は禁止ですから。

しかし最近探究アカデミー東京は、イベント外での生徒の交流コミニケーションも多くなり、会話が増えてきました。嬉しいことです。

いつも基本的におしゃれをして校舎にくる生徒さんはこの日も艶やかな雰囲気でスカイツリーの街に馴染んでいたし、最近転学してくれた生徒は普段着のリラックスした格好で来て楽しんでいる様子が伝わってきたし、イベント後の仕事の都合でスリーピースのスーツで登場した職員、スーツで来たものの…当日のちょっとした肌寒さをごまかすために上にパーカーを羽織ってきた職員など、様々な価値観、様々な服装で同じ映像と星空とを鑑賞して、気がつくと2時間後には日没を控えたスカイツリータウンの7階フロアの現実世界へと舞い戻っておりました。今回はわたしの主観多めでお伝えしましたが生徒さんはそれぞれが鑑賞して感じることがあったことでしょう。次のイベントでは何を感じることとなるのか、年末に向けて期待が広がります。

せっかくなので最後に会場施設のご紹介です。

今回はコニカミノルタプラネタリウム天空、という墨田区押上スカイツリータウンと横浜みなとみらいなどに館を運営されているプラネタリウムにお邪魔いたしました。

今回の物語は中高生以上向けの印象でしたが、小学生やご家族でももちろん楽しめるコンテンツがあるようですので、興味がある方は、リンク先もご覧になってくださいね。

スカイツリータウン

横浜市新高島