シン・ウルトラマン ぼくらの超人は葛飾区にいる


「あなたのQOLは満たされていますか?」

蝦名さんの講演会のご様子

精華高等学校探究アカデミー東京校は年に10回以上、オンラインを中心に各地からゲストをお呼びして最新の教育情報や、価値観をぶっ壊す新しい価値観の提供を講演会を通じてしてきました。そのオンラインにつきものなのが・顔が見えない・声が聞こえない・質問しづらい現象です。それでも参加者の心にはきっと刺さる言葉が生まれるのです。今回のゲストの蝦名さんも、この方をゲスト講演でお呼びしたいと思ったときは、オンラインイメージでした。しかし本日の授業はご本人のひとことから始まりました。”僕は高校生に直に声を届けたい”。そうと決まったら菊池くん、すぐにスタッフ集めて即決して、生徒へ声かけて会場の準備じゃ!!!※#”$%&#”$%&#”$%&#”$%&,,,とあっという間に5月の前半は過ぎてあっという間に講演授業当日を迎えていました。

今回亀戸スタジオにご招待し、講演授業をしていただいたのは東京都葛飾区は立石で大豆中心のレストランを経営されていてキッチンにも立たれている蝦名聖也さん。彼の半生を一言でまとめると、”0歳から芸能活動として活躍しながら20年間燃え続け、さらに20代では24時間働き続けるイベントプロデューサーを経験、気づくと身体がボロボロどころか死の崖にあと一歩というところにいて、、、”という感じの人です。改めて一言でまとめるなどは不可能であり、失礼であることがまとめようとしてわかりました。彼の半生を蝦名さん自身のお言葉で綴られたものはブログのラストでご紹介します。今回は講演授業で彼が高校生に伝えたエッセンスを筆者の当日ノートの赤字メモを基にご紹介していきます。

「同じ出来事や状況でも捉え方次第だということ」
QOL(生活の質)というお言葉が出ました。
お金をどのくらいもっているか・仲間がどのくらいいるか・成績や学歴はどうか
などあなたの生活の質を構成しているものもそれを幸せか不幸せかを判断するのはあなた次第
とある病で無菌室に籠らざるを得なかった蝦名さんは
「無菌室で処置いただける前に亡くなってしまう人もいるはずだ」
と考えて無菌室にいられる幸せを感じていたそうです。

「人に必要とされる、愛されることで人生は豊かになる」
蝦名さんの周りにはいつだって仲間が、家族が、愛する人がいたように感じられます。
その結果が彼の折れない自己肯定感なのだろうと感じました。
そしてそれは生徒からまぶしくて見えないオーラとして放たれるのではなく
暖かいストーブのように高校生を引き寄せるものでした。

「未来は明るい」
言霊というモノを大切にされている蝦名さん。
未来は明るいと小さな声でも発することで、明日がいいものになるそうです。

 

質疑のお時間では Q:自身の性格でお嫌いな部分は? というちょっと意地悪な質問が出ました。それに対し以下のようにご回答されていたのも印象的でした。

「人を信じやすいこと」
人を信じることを大切にしているし、いつだってそうしてきた。
レストランを経営するようになってそれだけでは損を被ることもあることを経験している。それでも人を信じるという”信念”があるのだと蝦名さんは言いたいのかもしれないと答え切ったお背中から感じました。

彼のように死の淵を彷徨うような大病をしたことがない自分は幸せだとか
彼のように何事も前向きにとらえることができない自分はだめだとか
そもそも誰かや何かと比べて自分は幸せだとか不幸せだとか良いとか悪いとか。。。

比べる価値観から解き放たよう!自由に自分の道を進めばいいんだよ。って蝦名さんは語り掛けてくれたような50分間の講演でした。/

 

 

 

[当日の生徒の声抜粋]
蛯名さんの話を聞いたり、質問してくださったことによって、以前体調が悪くて何もしていなかった時はその「何もしていない」という状況が結構辛い時があったけど、今は学校に行って、仕事をして、疲れるけれどもやることがあるってことは楽しくて幸せなことなんだ、と気づくことができてよかったです。

今生きていることの大切さや苦しい時でも頑張れる何かがあれば立ち直れる事など色々自分にはない事を沢山知れてとても良かったです!
また死に直面している方の話を直接聞いて改めて命の大切さに気づけました。

ストーブのような蝦名さんの語りの内容に引き寄せられる高校生

 

 

[ゲスト講演された蝦名様の半生がわかるリンク] ※別ページに飛びます
“余命3ヶ月”と宣告された僕が身体にやさしいカフェを開業したい理由